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脂質異常症の基礎知識および治療と予防⑦ Staff blog

◎まとめ

1)大豆たんぱくによるLDLコレステロール低下作用が、報告されています。これは大豆中の脂肪酸によるものではなく、大豆たんぱくそのものの作用と考えられます。

2)アミノ酸の一種であるタウリン(たこ、いか、貝類に多い)はLDLコレステロールを低下させる作用があります。

3)大豆たんぱくに比べ、カゼイン(乳たんぱく)にはLDLコレステロール増加作用が見られます。つまり脂質異常症では、牛乳は乳脂肪によるLDLコレステロール増加作用だけが問題なのではなく、たんぱく質自体も問題です。

4)食事中のP/S比がほぼ1~2でHDLコレステロールが比較的高値になり、VLDLの減少、LDLコレステロールの低下が見られます。

5)高糖質食を与えた場合には、HDLコレステロールが減少します。HDLコレステロール40㎎/dl未満の場合には、虚血性心疾患の多発が推定できます。しかし、HDLコレステロールが極めて高値になってくると、がんの発生がみられるという報告もあります。

6)食事療法の効果は、1~3か月程度で現れますが、食事療法が順調にいくと、LDLコレステロールは15%程度、VLDLは30%まで減るといわれています。

7)LDLそのものが問題ではなく、酸化型LDLが動脈硬化を促進します。このため、活性酸素を抑制する茶カテキンや各種ポリフェノール類が注目されています。